SYSTEM-1オーバーレイ各種取り揃え。
AIRA公式のfacebookページに、こんな記事がありました。
https://www.facebook.com/OfficialRolandAIRA/posts/999894533403502
近々SYSTEM-100のオーバーレイが発売されるんでしょうか。
ワタクシのような『シンセサイザーのたのしみ』を教典と崇めてきた者どもには、モズの生贄並みに突き刺さること必至です。
ところでSYSTEM-1用オーバーレイと言えば、以前のエントリで触れたように、SH-101タイプが配布されたことがありました(現在は配布キャンペーン終了)。
我が家に届いたのは、クリスマスに最適な赤でした。
思えばこれを機に、母艦PCにDAWを入れ直したりして、それが後々PLUG-OUTシンセ購入に至るわけで、とどのつまりがローランド様の思うツボだったのでございます。
しかし実際のところ、SYSTEM-1のPLUG-OUTシンセはどれもこれも出来が良く、しかも内蔵シンセとの切り替えはボタンひとつなのでラクチンなんですが、いかんせん波形の種類や数、パラメータの名称や機能が機種ごとに異なります。
すべてのパラメータがノブやスライダー、ボタンで直感的に弄れるゆえの悩ましさですが、特に鍵盤上部のボタンにアサインされた機能は、デフォルトとまるで変わってしまうものも多いわけです。
そんなわけで、オーバーレイがどうしても必要になるんですよ。
他にRoland SYSTEM-1用のオーバーレイがないか検索してみたら、なんとUS公式に陳列されておりますた。
http://shop.rolandus.com/k/search?q=overlay&t=product&mobile=0
こちらがSH-2。ひたすらに地味。だがこれがいい。
そしてPROMARS。木製パーツをDIYしたくなります。
そもそも2VCOの相関関係が極めてアブノーマルなシンセなので、オーバーレイを熱望しております。
だがしかし、ポチを試みたところ、配達はUSオンリーですた無念。
浜松の本社さん、ぜひとも日本での販売をご検討くださいませ。かしこ。
volca fm続報。
KORGというメーカーは凄いなぁ、と改めて気づかせてくれる動画でござる。
絶賛開催中のNAMMショーにて、KORG開発チームの高橋達也さんが、参考出品しているvolca fmについて質問に答えつつ見事なバイリンガルぶりを披露されてます。
きゃーカッコいいー。
んで、高橋さんのみならず、この動画の7分付近で聴けるシーケンスパターンも相当な格好良さ。
どうやらvolca fmでは、先般発表されたminilogue同様にシーケンスとプログラムを紐付けできるようです。
あと、3分30秒あたりにアルペジエイターの実演もあります。
volcaシリーズは場所を選ばず単体でのめり込めるところが長所なんですが、もちろんSYNCで繋ぐとさらに楽しめます。
これで5台目ですし、そろそろ音声が取りまとめられるエフェクト付きミキサーが欲しいなと思うところであります。
それにしても行きてぇなぁ、NAMMショー。
KORG、またも隠し球?【1/22追記あり】
こんな画像が回ってきました。
近い将来KORGのvolcaシリーズにFMシンセが登場するわけですね。
よく見るとカラーリングやスライダーがアレみたいですが、一昨年のvolca sampleに続くバックトゥーザエイティーズ第2弾ということなんでしょう。
volca sampleで感心させられたノブ群も健在。
ぐいぐい弄れるFMシンセはかなりレアです。
【1/22追記】 We're here at the NAMM show, all the new gear plus a few surprises! pic.twitter.com/JQplA4aHmp
イギリスの公式アカウント(@KorgUK)からもNAMMショーで展示してる旨のツイートが出ました。
説明文を意訳すると「3音ポリ/6オペレータ」「システムエクスクルーシブ経由でYAMAHA DX7のプログラムとコンパチ」「コーラスエフェクト内臓」「32プログラム/16シーケンスパターン」とかなんとか書いてあります。
それとパネルからアルペジエイターも搭載してることが伺えます。
かなりのパワーアップ具合ですなコレは。
本家YAMAHAのrefaceDXをはじめ、昨年バージョンアップでFM波形を追加したRoland SYSTEM-1、そして今回のvolca fmと、この1年で、国内3大メーカーがFM音源を蘇らせているのは何かと感慨深いです。
出たらまた買っちゃうんだろなぁ…
KORG、本気のminilogue
来週アメリカで開催される2016 NAMM Showに、KORGさんが斯様なアナログシンセを出品、と局所的に話題でしたが、今日公式でも発表されましたよ、とにかく見ろコレ。
Minilogueという同名のテクノ系アーティストがいるので、リスペクト命名なんでしょうかどうでしょう。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Minilogue
【1/16追記】
開発企画を担当された坂巻匡彦さんによると、本人たちの許可を得たそうです。
こちらのページを参照のこと。
すでに価格が55,000円前後、ということも報じられており、価格帯的にはRoland SYSTEM-1/JD-XiやYAMAHA Refaceシリーズとの競合商品ということでしょう。
図らずも年末に書いたエントリーで提議した廉価シンセ商戦に、強力な爆弾が投下された模様です。
正直ベッキーとかSMAPとかどうでも良くなるインパクトで、大友の皆さん如何お過ごしですか?
とにかく新ブランドのポリフォニック・アナログ・シンセサイザーが出た、ということ自体が素晴らしい。
4音ポリで2VCO+1VCF+2EG+1VCA+1LFO、モーション・シーケンス可能な16ステップのポリフォニックシーケンサー、ディレイなど、ホントにアナログなのにこの値段でおk?と驚くばかり。
計200音のプログラマブルというのも衝撃的です。
出音が最高に好きなMonotribeから、レトロメカニカルなKingKorg、違いがわかる男並みにゴールドブレンドされたvolca keysの流れを汲みつつ、どこにもない独特なデザインもかなり良いです。
特にMonotribeを想起させてくれるのがスイッチ。高橋達也さんによるデモプレイでもカチカチ言わせてます。
volca keysを弄るたび「こうなったらいいのに」と抱き続けた妄想が全て実体化しちゃってるので、救心が欲しいくらいに心臓バクバクです。
いやー、長生きはするもんですね。
ちなみに今月下旬に発売予定とのこと。しまった、年末飲むんじゃなかった!
KORG MS闘魂列伝シリーズ。
今月1日、あのDS-10の発展形としてiOS専用アプリiDS-10が登場しました。
70年代にビギナー向けシンセとしてヒットしたMSシリーズ由来の製品としては、DSN-12以来1年半ぶりのお目見えです。
今回はヴォコーダーをシミュレートしたボイスシンセサイザー、リズム音源向けにパラメータが特化されたドラムパート、各音源で独立したエフェクトなど更なる新機能が搭載されていますが、このようなKORG謹製の派生商品、2000年代以降で見ると、
と、これだけあります。
あとはAndroidとPSシリーズ向け商品が出ればグランドスラムではないでしょうか。
厳密に言えば、このラインナップにMSシリーズの回路を一部流用したmonotronも含まれるかと思いますが、とりあえずデザインや名称などからの闘魂伝承を考えるに、上記を「MS闘魂列伝シリーズ」と銘打って良いかと思います。
このうちDSN-12は、諸般の事情から系列感の薄いネーミングではあるものの、DS-10以降のソフトをプロデュースした佐野電磁さんが関わられたこともありDS直系と言えましょう。
いや、こう書くと語弊があるな。
語弊があるもんだから「iMS-20をユニバーサルアプリにしてiPhoneで使えるように汁」という話になるんだな。
このMS闘魂列伝、大まかにMS系とDS系に分類しておく必要があります。
それを「佐野電磁さんが関わったか否か」を分類の根拠にしてしまうと混乱が生じます。街は大騒ぎです。
例えばMS系に挙げたいのが、iPad専用でリリースされたiMS-20。
こちらも佐野電磁さんとKORGさんのタッグ製品なんですが、商品の特徴としてはMS-20 mini同様に完全再現が挙げられます。
そのことが端的にわかるのはシーケンス機能。
iMS-20ではSQシリーズのごときアナログシーケンサーが、シンセ部とは別のUIで(ハードウェアを切り替えるが如く)用意されているのに対し、DS-10ではボタン切り替えのみのシンセ内蔵機能として設定されています。
iMS-20(上)とiDS-10(下)のシーケンサー画面。このUIの違い。
一方DS系の祖であらせられるDS-10、デザインや音作りの流れについてMS-10をモデルにしているものの、パラメータの設定や機能、出音については全くの別モノです。
発売直後はネット上で「音、似てないですやん」という声もありましたが、やがて違う次元でヒット商品となりました。
つまるところこの闘魂列伝シリーズは、MSシリーズ実機のシミュレータか否か、という視点で分類すべきかと。
そもそもDS-10は小さな画面に合わせて設計されており、1/128の微調整が難儀するのにスタイラスを使わないiDS-10なら尚のこと、ノブのダブルタップでスライダーが出てくるものの、目盛りもなくアタリはアバウトになります。
こんなことからも同じiOS準拠ながら、iDS-10はiMS-20とは別発想にある商品かと思われます。
闘魂列伝シリーズに「MS」と付けてしまうと、マジソンスクエアガーデンと誤解されないかという杞憂を抱えつつ、今日のエントリを強引に締めさせていただきます。
それでは皆さん、ご無礼いたします。
流出?Roland Boutique
先日のティザーからある程度予想はしましたが、Jupitar-8 、Juno 106、JX-3Pの80年代3大ブランドの代表機をリファイン(©ヤマハ)したというわけですね。
しかもモジュールと鍵盤は別売りとのことで、SYSTEM-1mとの棲み分けが非常に微妙ではあります。
モデル機を明確にしつつ筐体をこれだけ大胆にデフォルメしているため、評価の焦点は、サウンドがどこまで実機に近いかになりそうです。
しかもそのサウンド、このブログではおなじみのACBテクノロジーによるモデリング機ということで、今後好事家の皆さんによる悲喜こもごもが勃発しそうな予感がいたします。
個人的には各機ならではのサウンドが再現されれば、アナログだろうとナニだろうと一向に構わないのですが、これまでAIRAの専売特許とも言えた技術を用いることで、Roland BoutiqueとAIRAとの関係が気になるところです。
リンク先の正確性はさておき、気になる記述がいくつか。
まず各機の同時発音数が4音ということ。
「おいJupitar-8はおろかJuno 106でもないんかーい!」とお嘆きの貴兄には、もう一台を連結すると(チェーンモード)最大8音になるそうで。
あとは16ステップのシーケンサー機能も搭載とのことで、最近TB-3を専らSYSTEM-1のシーケンサーに使用している拙者は「んがぐぐ」と喉を鳴らすほかございません。
さらにスピーカー内蔵という廉価シンセのトレンドを押さえつつ、地味なところでは、乾電池駆動はかなり羨ましいです。
AIRAシリーズを使えば使うほど切望の機能でありまして、んがぐぐ。
それと扱いやすさを優先させたのか、内部処理が44.1kHz/24bitとなっており、実はこれこそがAIRAとの決定的な違いになっているのかもしれません。
スペックだけ見ればアナログサウンドの再現性が犠牲に?とも言えるわけで、コンバーターなどトータルで考えて、どこまであの音を出してくれるのか、非常に楽しみであり不安であります。
現場からは以上です。