たまには初心に帰り(0907改訂増補版)
東京出張から帰る時に買いました。
最近大型書店でも、シンセサイザーに関する書籍をほとんど見なくなり寂しい限りです。
たまにあってもDAWソフト付属シンセのマニュアルだったり、あるいは特定音源に特化していたり。
その点この『シンセサイザーがわかる本』はアナログの減算方式、FMはもちろん、カワイでおなじみ倍音加算、カシオでおなじみPD音源、それにKORG 01/Wでしかお目にかかったことのないウェーブシェーピングまで網羅。
わかりやすい図表や実機画像などグラフィックも豊富なので、ヴィンテージシンセ購入時の参考にもなる、なかなか良い本だと思います。
書店で見つけたらぜひご購入を。
シンセサイザーがわかる本 〜予備知識から歴史、方式、音の作り方まで
- 作者: 相原耕治
- 出版社/メーカー: スタイルノート
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 25回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ところで僕がシンセサイザーに興味を持ったのは1981年、小学6年生の時のこと。
まだYMOがファーストアルバムすら発表していない1978年夏の刊行ということもあり、後に氾濫するアーティストありきのシンセ本とは異なり、のっけから「音の三要素」に始まりVCO、VCF、VCAの役割を説くという教科書的な薫り濃厚な書籍です。
その後DX7以降PCMシンセ全盛期まで、このアナログシンセシス理論が過去のものになってしまい、またメーカー各社がポストFM音源を模索して百花繚乱状態だったせいか、この手の書籍は徐々に発刊されない状況になりました。
シンセサイザーのたのしみ (1978年) (ホビーテクニック)
- 作者: 菊地公一
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1978/08
- メディア: ?
- この商品を含むブログを見る