sh101's blog

シンセとラジオの40数年。

久々の更新はAIRA SYSTEM-1のせい。

オイッス、久々の更新です。

こちらのブログはシンセ関係の話題なので、基本的に何か買ったとか、もらったとか拾ったという話ばかりになるのでありますが。
 
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と前置きして今回は、昼間っから新宿の思い出横丁で呑んだくれた挙げ句、島村楽器新宿PePe店で衝動買いしてしまったRolandシンセサイザー AIRA SYSTEM-1のお話です。
 
このブログを放置していた半年ほどの間、各地の楽器店には低価格帯シンセコーナーが出来ておりました。
 
一昨年のArturia MiniBrute発売を皮切りに、KORGからMS-20 miniやvolcaシリーズ、さらにArturiaのアナログシンセ第2弾MicroBrute、老舗MoogからはSlim Phattyと、10万円前後のアナログシンセが続々と発売されております。
KORGMonotronを発売した頃に妄想した白昼夢が、まさに目の前で展開されているわけでして、ホント凄い時代になったともう一杯呑みたくなる気分です。
 
そんな中、Rolandが発表した新シリーズAIRAで、このラインナップに並んだのが「プラグアウトシンセサイザー」の別名を持つSYSTEM-1でございます。
 
AIRAではすでにあのTR-808や909を回路ごとデジタルでリバースしたTR-8など3機種が発売されており、このSYSTEM-1は、初回ラインナップとしては最後にリリースされました。
 
明確なモチーフを持つTRやTBに対し、こちらはSHでもJunoでもJPでもなく"SYSTEM"を名乗っています。
 
RolandでSYSTEMと言えば、70年代を代表するモジュラーシンセ700、100、100Mシリーズを思い浮かべる方も多いはず。そんなSYSTEMのさらに"1"という、恐ろしく名誉ある冠を与えられてしまった、自分の立場なら「お、おう…」と狼狽えそうな大看板です。
 
他のAIRAシリーズ同様、こちらもまた堂々たるアナログモデリング、つまりはデジタルなわけですが、アナログ回路ひとつひとつの挙動をDSPで再現したというから大変です。
「先生、DCOはアナログ回路に入りますか?」的なバナナのポジションを軽く凌駕する過激なアプローチは評価には値します。
 
ただ、モジュールの入れ替えやパッチングなど、システムシンセに付きもののオプションがなく、前述の通りモデルとなった機種がハッキリしていません。
よく見ると構成はSH-1をはじめ近作のGAIAに至る普及版としてのSHシリーズに近く「音の3要素」をご存知であればすぐに触れるほどシンプルです。
 
オシレーターにはJP-8000以降同社のアナログモデリング機で定番のSuperSaw(鋸歯状波)の他、なんで今までなかったのか不思議だったSuperSquare(矩形波)、SuperTriangle(三角波)を新たに装備した2OSC仕様。SYNC、リングモジュレーター、クロスモジュレーターなど、昨今の変態リード音に欠かせないパラメーターもしっかり押さえられています。
これらに加えMIXER部ではサブオシレーターとノイズ(ホワイト/ピンク)、計4波形をミックスできます。
 
FILTERはADSR、HPFも付いた標準仕様ですが、MIXERパートをすべてオフにしてしまえば自己発振による(ほぼ)サイン波も出せます。
実はこれ、Rolandモデリング機はおろか、リアルアナログなKORGのvolca keysにもなかった、見逃せない仕様だったりします。
 
AMPには基本のADSRに加え、イコライザー的なTONE、さらにビットクラッシャーと、アナログ機とモデリング機の折衷的なパラメーターが揃います。
 
さて肝心の出音ですが、これはもうアナログ/デジタルの二元論を超えて「ああ、シンセサイザーだな」としか表現できません。
Junoシリーズのように「パッドに向いてる」と褒めてみたり、ベースがぶっといと持ち上げるとか、そういう話ではないのですね。
 
GAIAのようにパートを重ねる発想ではなく、あくまでパネルに見えるのが全て、という漢らしい1系統なんですが、それでも充分な厚みが出せるのでゴージャスにもチープにも出来て、さらにそれをCRUSHERひとつで台無しにも出来ちゃうので、ズバリ言って「SYSTEM-1の音」を的確に表現するのが難しいところです。
80年代初頭のビョーキサウンドも、90年代初頭のデステクノ風情の荒れたリードも、最近のダブステップにありがちなノイジーなワブルベースも簡単に作れてしまいます。しかもそれなりにボトムも出ます。
 
厳しく言えば、何でも出来て個性がないというか、優等生なのに不良の気持ちもわかってやれる、そんな金八先生の懐刀なロッテンオレンジ(腐ったミカン)なのでしょうか。
価格からしてミニモーグのような存在感を求めるのは酷ですが、決して悪くない、いやむしろいいじゃん、というのが試奏から衝動買いに至った最大の理由でもあります。
 
今のところ、PCと繋いでシーケンスを走らせることはしておらず、ほぼ単体で鳴らしていますが、アルペジオをHOLDしつつパラメーターをいじり倒し、マルセ太郎並みに表情を変化させるパフォーマンスは結構オツです。
 
ちなみに、ここへ来た皆さんが最も知りたいであろうPLUG OUT機能ですが、大変残念なことに僕がまともな(有償の)DAWソフトを持っていないので、PLUG OUT版SH-101のくだりについては一切書けませんごめんなさい赦してください。
 
(2015/01/02 追記)
PLUG-OUTやってみました。
 

 
 
SH-101実機を持っていた身として、あちこちでうpされたキャプチャーを見たところ、PLUG OUTの際SYSTEM-1にはない「MODのNOISE」パラメータを実装していることに驚きました。
つまりPLUG OUT機能とは、PCとの接続によってモジュールの入れ替えをしていることに他なりません。
これを以てして"SYSTEM"を名乗っているのであれば納得します。
 
最大発音数4というスペックから、次はコレかな、と機種を予想してますが、意外にも大胆な入れ替えでアレかな、という疑いも捨てがたいところです。
 
ついでに言えば、いま僕が最も使用しているDAWは、iPad専用のCubasisなので、そちらへの対応もしていただけると実に嬉しい限りでございます。
どうかご査収くださいませ。
 
以上、購入3日目の雑感でした。