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sh101's blog

シンセとラジオの40数年。

遺しておきたいもの。

日本にシンセサイザーがなかった昭和30年代、オシレーターとオープンリールテープだけで、独創的な電子音を作り上げていた音響デザイナーの大野松雄さん。

2年ほど前の話ですが、後に『鉄腕アトム』の足音を創った男として知られる大野さんの生涯と、未知の音への執念を追ったラジオドキュメンタリー番組を作りました。

大野さんは昭和35年頃、弊社で『電子音ジョッキー』という番組の音響効果を担当されていました。
テープスピードを変えて録ったオシレーター音を繋いで、当時のヒット曲や外国曲のメロディーを紹介するという、非常に実験的な番組だったそうです。

資料室スタッフや当時を知る大先輩にも協力を仰ぎ過去の資料を探したんですが、番組の存在は確認できたものの、内容の詳細は分からず。
放送局では受賞作品でない限り、音源はおろか台本や企画書すら残さないことが多いんです。無念。

下記動画は、大野さんを名古屋にお招きしての取材の際、築56年の弊社第2スタジオで収録したパフォーマンスの模様です。

わずか15分間の短い番組でしたが、いつの日か、現代音楽の文脈ではなく、シンセサイザーへと繋がる大衆電子音楽史のコンプリート版を作りたいと思っています。