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sh101's blog

シンセとラジオの40数年。

自分界隈のラジオ重大ニュース2015。

続けて僕の仕事について。
リークやら何やらは期待しないでいただきたく。

  • FM補完放送開始

FM補完放送の開始で2015年はラジオが変わる

首都圏で言うところのワイドFMですね。
まあこの名称を使うエリアも少しずつ増えそうな悪寒ですけれども。

僕の勤務先でも首都圏に先駆けてスタートし、そのことに対して取材を受けたこともありますが、正直なところFM化を機にコンテンツを変えなくちゃいけないとは思ってません。
そもそも5年前にradiko.jpが始まったところで、雑音なしのステレオ配信は出来ているわけだし。

というか「FMは音楽、AMはトーク」って誰が決めたんでしょうね。
昭和20年代に始まった中波放送がトーク中心になるのは自明の理ですが、FMラジオが始まる時に「よし、我々は音楽で勝負しよう」とか決めた人がいるんでしょうか?

我々は先輩から「番組の成否はパーソナリティで決まる」と教えられてきたわけですから、まずその人が何を語るか、から番組のコンセプトや構成を考えるんです。
これは電波の種類で決まるわけじゃなく、その局ごとに伝わってきた文化だと思うんですよ。
トークを減らして音楽を長めにかける、程度の意識変化はあるかもしれませんが、どのみちパーソナリティありきであることに変わりはないと思います。

それと外野界隈では「いずれ設備予算が安いFMへ移行したいだけ」というハナシが出てます。
これを目論んでいる参加社がないとは言い切れませんが、FM化が全てデメリットを解消してくれるわけじゃありません。

AM電波の届きにくいエリアを救済するのが目的なだけに、これまでAM波がよく届いていたのに逆にFMが受信しにくい地域もあります。
実はこういう地域ほど営業的に好調なので、AMを捨てるとなると美味しい商圏を手放すことになるわけです。
飛躍しちゃいますが、広域局が実質的に県域局になれば、CMがどれほど減ってしまうか空恐ろしいgkbr

「設備が安いから」なんて脳天気になれないですよ現場は。
印象操作するのは、皆さんのお好きな「マスゴミ」ばかりじゃないですからねフントにモー。

夏にこんなニュースが出ました。

これ、悪いハナシではないんですけど、どうやって実現できるんだろうと思うんですよ。

ひとつにはレコード会社や著作権団体との交渉。
radiko.jpが始まった時には、難聴取対策とか電波の代替とかいう辺りに落とし所があったと思うんですけど、オンデマンドとなると「そりゃ代替じゃないですやん」と言われても仕方のないところ。

仮に「音楽は抜いて配信。だってPodcastもそうだから」との結論になったら、各社どうやってトークパートと音楽を分けるんだろう。
「CDのアウトプットを分岐すりゃええやん」とか言われてもですよ、音楽ってCDだけじゃなくてジングルにもCMにも入ってますからね。
そもそもアーティストの規制楽曲を使ってるCMなんて、アーティストと広告会社もしくはクライアントとの間で、民放-JASRAC間とは比較にならないほどややこしい契約が交わされてますから。
「じゃあCM配信は抜きで」って、それならタイムフリーはどこでマネタイズするんでしょうか。
回線も別料金でしょうしフントにモー。

「マネタイズ」なんて言葉を出したついでに書きますけど、真面目なハナシ、ラジオは信頼度がそれなりにあるわりにお金を生まないメディアなんですね。

この記事はネガティヴな視点ですけど、記事中のグラフでおわかりのように、民放テレビとラジオの差は意外と少ないんですよ。

信頼度のみならず、最近は平日の昼間のようにラジオ聴取率とテレビ視聴率の差がほとんどない時間も増えてるんです。
しかし、両者のビジネスには余りにも大きな開きがあるんですね。

もちろんレーティングの尺度に違いはあるんですが、広告会社にもクライアント(もしかするとこれをお読みの貴方の上司、もしくは貴方自身かもしれない)にとって、ラジオにはテレビほどお金を出す価値が見出せないようなんです。
こう書くと「そりゃお宅に営業力がないんだろ」などと言われますけどね。
しかし「頑張ればなんとかなる」という根拠ゼロの根性論へすり替えられるのはいつものことで、もうお腹いっぱいです。

無料で聴けることは民放ラジオが生まれた根本思想でもあるし、Podcastのようにいつでも聴けるファイルも無料で落とせる。
でも、そこには家族を食わせていかなきゃならない作り手が存在している、という当たり前の事実を意識されない方も多いわけで…いかんいかん愚痴り出したら人間オシマイです。

いずれにしろ、前掲記事にある「年内開始」はなかったわけで、どうなるのかなぁと気を揉むところです。

  • その他

あとは個人的なことを書くと

  • 長らく予算減で作らなかった番組グッズを少量作って売ってみたら完売した。
  • 終了番組のグッズを売ってみたら完売した。
  • 少数ロットでも低予算で製作できるCDレーベルを立ち上げてみた。
  • 反響は大きいのにスポンサーの付かない番組が終わった→番組には人気があればみんなハッピーという楽観が完膚なきまでに消えた。

こんなとこでしょうか。
来年はもっといいことがありますように南無。