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sh101's blog

シンセとラジオの40数年。

ラジオをテキストに乗せる意味。

たまに思い出すのだけど、このブログは40代後半の男がシンセときゃっふきゃっふ戯れるだけのブログではなく、一応本業としてのラジオ界隈についても記事をアップしています。
よく忘れるのだけど。

ということで、仕事としてこういうサイトを始めました。

まぁ「番組情報サイト」と名乗ってますが、とどのつまりは自社番組をソースにしたキュレーションサイトとでも言うべきものかなと思います。
まあ今が戦国の世なら「キュレーション」というだけで抜刀に至る野武士の方々も多いと思われますが。

冷めたイヤなヤツですよ、僕は

ラジオ番組を記事化する試みは、すでに多くの東京キー局が取り組まれており、取り立てて我々のサイトが新しいわけではありません。
それどころか、構築にあたった僕ですら、1年前まで「なんで記事化なんかするんだろう」と考えておりました。

今からちょうど10年ほど前、僕の勤務先以外の全局がポッドキャストに乗り出したことがありました。ポッドキャストに手を出さなければラジオは消えてしまう、そんな危機感から始まった雨乞い祭りのようでした。

広告主のニーズとの不釣り合い、無料配信、ライブ感の喪失、そして一度始めたら簡単にはやめられない宿命。
美しく言えば「番組をより広く伝えたい制作者の熱い想い」なのでしょうが、僕は民間放送の原則から外れた自爆行為と考えていました。今もその考えはさほど変わっていません。

あの頃、僕はかなり冷めた目でこの祭りを見ていました。それに似た感覚を、記事化に対しても、実は持っていました。

俺にも夢を見せろコノヤロー

ところが、その感覚が変わったのはradikoタイムフリー、そして民放連のシェアラジオ啓蒙の開始でした。
番組の美味しいところを頭出しの上、URLというテキストベースで拡散できるシェアラジオは、業界各位にいろんな夢を見せるには絶好の仕掛けでした。

およそ2,000万のダウンロード数を誇るアプリ、radiko.jpですが、月間のユニークユーザーはその半分強。
単純に言えば、残りの半分弱のユーザーは起動しないままということになります。あたかも避難袋に突っ込まれた手回しラジオ同然に忘れられているわけです。

ツイートやフィードで話題になれば、眠ったradiko.jpを立ち上げようというユーザーも増えるはず。聴取率の調査対象にはならないにしろ、テレビが録画率をカウントするようになったご時世、それは誰かが解決するでしょう。いざとなればradikoにはアクセスログだってあるわけです。
これに期待しないラジオ関係者は皆無だったでしょう。

不満を口にすると幸せが逃げる

しかし12月にもなると「もうちょい拡散されると思ったんだがなぁ」という私感も芽生えるのです。
そこで社の幹部に「番組名とバナーだけシェアされても、わざわざクリックするもんですかねぇ」と疑問を呈したわけです。

これが翌月になって、自分の発言収穫祭やら、人との縁やら「こういうサイトを作りなさい」との特命が下りるやらで、こういうサイトを作ったということなんですね。

こういうサイトはシェアラジオをきっかけに考案した、という動機の他は、こちらで書かれたお話と趣旨は変わりません。

http://s.news.mynavi.jp/articles/2016/08/12/tfm/

あと下の記事のように、名古屋のエンタメ界が各地から注目されているというハナシもあちこちで聞いていたので、そのSEO対策としても考えてました。ホント、名古屋はエンタメ処になってるわりに情報が少ないのです。

構想時点で、エンタメのみならずネタは結構な分量があると確信していました。自局は情報番組の割合も多く、またそこそこローカルネタもあり、パーソナリティありきの番組でも日に数コーナーは時事ネタを扱ったり、専門家に取材している。
少なくともコピペで済ますメディアより、信頼度の高い、血の通ったコンテンツが多いという自負はありました。

もちろんそれを誰が書くかという問題も、なんとかギリギリで回避してきてるわけですが。

終わったものをあれこれ言える幸せ

そして広報の立場で言えば、タイムフリーとこのメディアのおかげでオンエア後番宣ができるというのが何よりも大きかったわけです。
そもそもラジオ番組はパーソナリティと放送時間以外に告知要素がないんですね。とりわけAM局の番組は、前回より面白いかどうかなんて始まるまでわからないわけです。

だからオンエア後にアタマがhotになってるスタッフが書いた放送後記では伝わり足りない、と思ってました。
いや、聴いた人には有効かもしれませんが、未聴の人にはあまりにも不親切なものが多かった、ということです。

そんなこんなで、ひとまずアクセス数のマネタイズ、タイムフリー聴取者数の営業的利用法というふたつの課題を抱えながらも、損にはならないだろうと始めた、こういうサイト。

まだ人的にも経済的にも安定してないので、僕自身がほぼ毎日1、2記事で駄文を書き殴ってますが、良かったら覗いていただけると幸いです。