KORG Gadgetで「犬神家の一族 愛のバラード」
Toraiz AS-1だTHEREMINIだとニッチ・オブ・ニッチを驀進するワタクシですが、久々にみんな大好きKORG Gadgetでカヴァー曲を作りました。
今回のお題となった『犬神家の一族』(愛のバラード)は、僕がアレンジを志すきっかけとなった曲で、40数年来の憧れであります。
ダルシマーのオクターブ上で鳴っているシンセリードを除き全て生楽器。原曲はどう聴いても数十人規模のミュージシャンによる演奏です。
KORG M1に始まり、手に入れたPCMワークステーションで挑戦してきたんですが、パート数や発音数で挫折に次ぐ挫折。
今回は満を持してKORG Gadgetで再現しようというわけです。
KORG Gadgetは特にアコースティックの追加音源の出来がよく、最近のアップデートでは個々のトラックにエキサイターが使用できるようになりました。
これまで生っぽい編成の曲はKORG TRITONで作っていたんですが、今ではKORG GadgetとMIDIキーボード(今回はKORG microkey)さえあれば事足りてしまう状況です。
とは言え、今回はドラム2パート、ベース、アコギ、ピアノの他、リードで4トラック、ストリングスで4トラック、ブラス系で4トラックに加え、音切れ不可避のハープも重要な役割を果たしています。
ここまでパートが多いとiPhoneのパワーが追いつきません。10トラックを超える頃にはノイズ発生→無音→都度メモリ開放の悪戦苦闘に見舞われます。
そこでアレンジがある程度仕上がったところで、パートをリズム隊、リード、ストリングス、ブラスの4つに分けてプロジェクトを保存し、エクスポートしたWAVファイルをHarmonicdogのMultiTrack DAWで重ねることにしました。
トータルコンプはMultiTrack DAW搭載のものを使用しました。
実はこの曲に取り組んだきっかけは、THEREMINI用にカラオケを作ろうとしたことでした。
MIDIカラオケ風になるのが嫌で、音に凝り始めたらフルコピーが目標になり、結局2週間かかってしまいました。
今回は夏休みの自由研究として、その成果をお知らせいたしました。