iPhoneにおいてKORG Gadgetがなかなかに頼もしくなっている件。
KORG Gadget for iOSのアップデートが来てたので、詳細を読むと、
・KORG Moduleの新しいエクスパンション・サウンド・ライブラリーに対応しました。
とあったので、そのKORG Moduleの更新情報を見てみると、
だそうです。
そうか、KORG Moduleがユニバーサルアプリ化していたのをすっかり忘れておりました。
ふと思い出したことが。
2年前、こんなエントリーを投稿しておりましたアタクシ。
そうそう、あの時はKORG ModuleがiPad/iPhone別アプリだったんですよ。
それで他のModule音源が使えなくなるというリスクを冒してまでも、果敢にリモートインストールなるものに挑んだわけですね。
あれからiPhone7Plusに乗り換えたこともあり、普通にModuleを再インストールしてしまったんで、TRITONの音源は消えておりました。
そんなわけでガジェットの復元をやってみたところ、以前Module for iPadにインストールしていた「TRITON Best Selection」がiPhoneにも他の音源とともに入りました。
Moduleではパネルに”TRITON”の表示が入ります。
Gadgetでは”GLASGOW”ガジェット音源(32-131番)として登場。ブラウジングするのに手間取るのが難点かと。
こうなると他のエクスパンション・ライブラリーも入れてみたくなるもの。2/15までなら、半額の1,200円で手に入ります。
そこで今回は新たに発売された3本から「KApro Orchestral Dreams」を購入してみました。
このデモを聴いて決めました。
Made in USAなSFX超大作で使われそうなサウンドであります。
Gadgetにはオプション含めいくつかPCMシンセがあるんですが、「KApro Orchestral Dreams」は音の厚み、表現力で過去のガジェットに完勝です。ループされてないサンプルも多数あり、リアルなサウンド作りには必須でしょう。
この音色(KAPRO EPIC DRUM)にはいくつかのキーにフラムさせたサンプルがアサインされていて、ポイントを狙って鳴らすとそれだけで生っぽくなります。
不思議なことにこのライブラリーの最後には、尺八が入ってるんですけども、これを上記のデモのような音構成に混ぜると、ギャレス・エドワーズ版『GODZILLA』のサントラが出来上がります、ハイ。
Gadget関連記事を書いてなかった間に、新しいガジェットシンセもいくつか登場し、半年ほど前にも80年代の名機Mono/Polyのアプリもリリースされ、Gadgetでも”Montpellier”の名で搭載できるようになっておりました。
ちなみにKORG Gadgetにおけるガジェット(シンセアプリ)名は、何かしらの意味を持たせた都市名が付されています。例えばARP ODYSSEiであれば”LEXINGTON”(ケンタッキー州の工業都市)のように。
しかるに”Montpellier”のケースはどう見てもワールドワイドなダジャレですな。
そしてエフェクトにも、初のマキシマイザーとして、DAWプラグインでおなじみの”DeeMax”がラインナップされ、金を払った分だけしっかりグレードアップしてくれる、そんな頼もしい奴となっております。
思えばiELECTRIBEを筆頭に、いくつKORGのiOSアプリを購入してきたのか数えきれなくなってますが、近年の商品はポータルアプリのごとくKORG Gadgetにも投入できるため、仮に元のシンセに関心がなかったとしてもホイホイとポチってしまうわけで、なかなか商売上手だなぁと思う次第です。
願わくば、もうこどものオモチャになってしまったiPadに唯一残してあるiM1もユニバーサル化していただきたく存じます。KORG様におかれましては、何とぞご一考のほどよろしくお願いいたします。
ところでこのKORG GadgetはすでにリリースされたMac版のみならず、近日Nintendo Switch版も登場するそうです。
こちらにも、親愛なる佐野電磁さんのDETUNEさんが開発に加わっており、かつてiMS-20欲しさにiPadを購入したようにSwitchもなんとかしたいなぁ、でもハードシンセも欲しいなぁと悩む日々が延々と続いているのでございます。