sh101's blog

ちょっとお小遣いを貯めればなんとかなるシンセを語る日々

発売から20年超のロングセラー Roland SPシリーズ。

こんな動画を発見しました。

あら懐かしのSP-404、こんな組み合わせも面白いねぇと眺めていたところ、これがRoland公式の動画であることに気づきまして。
あれ、まだ現行商品だっけ?と思って調べてみたら、なんと海外にはSP-404Aという型番の製品があるようで。

しかもこれ、あのAIRAのラインナップなんですなぁ。そっか、AIRAの"A"かぁ。

大昔に仕事で使ったSP-404が見つかったんで、取説を探そうと検索かけて、この動画にたどり着いた次第ですが、知らなかったなぁ。

え、ご存知でした?ありゃ、さすが好事家さんには勝てませんなぁ。

上掲の動画では、AIRA1期生のTR-8&TB-3とのパフォーマンスが紹介されてますが、なにせ昨年TR-8Sが登場してるので、もうサンプラー要らなくね?という流れでいつまで販売されるかは謎ですけども。
2005年発売の初代から、カラーリング以外ほとんどデザインが変わってませんしね。


AS-1と並べたらほとんど同じサイズ

いま掘り出してきたのは、まさにこの初代機。
AS-1とサンプラーを組み合わせてトラックメイクでもと思い久々に使ってるんですが、意外と苦戦してまして。

というのも、Aボタン+Bボタン+右ボタンみたいなコンボ技がかなり多く、オート・サンプリング思い出すのに2分もかかったじゃないか。
10年前までは使いこなせたのに、いまや取扱説明書なしにはどうにもこうにも。

まあひとまずベードラ、ハットなどAS-1だけで作った音を放り込んでみようとトライしております。
ま、結果はまた佳き日に。

SPシリーズといえば、2000年にSP-808EXを購入していました。
サンプラーMTRの中間にあるような製品で、随分重宝しました。
絶対使わないと思うのに捨てられない機材ってありますわね。


ZIPドライブが死んでミキサー以外機能全滅

97年発売のHDD内臓MTR、VS-880をベースに開発されたそうですが、確かにZIPメディアを使うところや操作性も似てますな。

ローランドの廉価サンプラーと言えば、こんなのもありました。

80年代後期にRolandからはSシリーズが発売されていましたが、いったんその流れが途絶え、突然95年頃に3万円台で発売されたのが、このMS-1です。
この値段で44.1kHzでのサンプリングが可能ということで人気だったこの機種ですが、おそらくこれがSPシリーズの源流じゃないかと察します。

SPの名を冠した初号機SP-202は1997年にBOSSから発売され、翌年にはRolandからSP-808が発売となり、以降両社で商品展開されました。
2000年にRolandからSP-808EX、その翌年にはBOSSからSP-303とSP-505、そして2005年にはSP-404、2009年にSP-404SXがRolandから発売という流れ。なんだこれは。

初代404の記録メディアにはコンパクトフラッシュが採用され、音質が向上した後継機404SXではSDカードに対応。

先ほど海外展開のSP-404Aについて書きましたが、実は国内ではこの404SXが発売から10年経った今なお販売されております。
同社のロングセラーって結構珍しいんじゃないですかね。

シリーズはさらに上位機種の606、555と続きますが、この頃には著作(隣接)権抵触への不安からユーザーのサンプリング熱も下がったのか、これらは早々に市場から消えました。

昨今はフレーズ・サンプリングの用途よりワンショットのニーズのが増えているのか、それほど長時間にこだわったマシンが出てきてない気もします。

404SXのスペックは16ビットリニア/44.1kHzで、最近のハイレゾ水準からすると物足りなさを感じる人もいるでしょうが、上記の問題からするとギリギリなんだろうな、という気もします。
32GBのSDカードならステレオで48時間も録れちゃうんだけどね。

ちなみにいま使ってる初代404に話を戻すと、CDクオリティ並み(以下?)のスペックの割に、結構音がいいんだよなぁ。
単に加齢で高周波が聴こえてないのかもしんないけども。