sh101's blog

ちょっとお小遣いを貯めればなんとかなるシンセを語る日々

TORAIZはどうなるんでしょうなぁ

時代が令和に移りまして、平穏な日々が続きますようにと人々がささやかに祈る中、不穏なニュースに心ここに在らず、というニッチの皆さんも多いかと。

かねてから「飛ばし」と誉れ高きメディアの発信ゆえ、真偽の判定は時間の経過に任せるとして、もし記事の通り、近い将来Pioneer DJという企業がどこかに売却されたとしても、それ以上のハナシではないのかなと思います。

つまり、どこかに売却されたところで突然洋菓子メーカーなんぞに転身するわけもなく、今後もDJ関連機器が作り続けられるのだと思います。

もちろんその際は日本の企業じゃなくなる可能性は高く、ブランド名が残るかどうかも、買い手の気分次第なので全くわかりません。

個人的には、50年の人生で最もハマったシンセTORAIZ AS-1が、このPioneer DJの製品だけに、今後のケアだのラインナップだの気になるところですが、実は半分諦めがついていたところもあります。

というのも先月発表されたTORAIZブランド第3弾、SQUIDがDave Smith Instruments(現Sequencial)との協業商品ではなくなったからです。

https://www.pioneerdj.com/-/media/pioneerdj/images/products/production/toraiz-squid/toraiz-squid-top.jpg

なるべく機材を集約したい個人的な思いとは逆に、タコ足配線必須の製品(名前が「イカ」なのは何かの冗談かと)なので紹介は控えてましたが、こちらの情報ではなかなかすごいスペックのシーケンサーだとわかります。

シーケンスがDAWの一機能として当たり前となった今、絶滅したハードに目を付け、考えつくだけの多彩な機能を盛り込んで、唯一無比の製品を作り上げたことは特筆ものです。

こんな機器を独力で企画開発したのだとすると、現在のPioneer DJ=TORAIZは楽器メーカーとして、相当な発想力と開発力を備えているとも言えます。

一方、現時点ではAS-1の開発を最後に、旧DSIとは2年ほどパートナー関係に進展が見られないままです。
先方がSequential社となった時点で契約内容が変わった可能性はありますが。

海外の掲示板で指摘されているシンクの不具合や、発売直後からそのままのソフトウェアは、Sequential社の協力抜きには対処不可能なはずで、今後もこのまま放置されると考えていいでしょう。

この件については売却に関わらず、結果的には同じかと思うわけです。

あとはどんな経営体制になろうと、どの国のメーカーになろうとブランド名が変わろうと、これまでのノウハウが継承され、2年に一度くらい驚くような新製品さえ作ってくれれば、一介のシンセ好きとしてはまあいいか、と今はそんな心境でございます。