sh101's blog

ちょっとお小遣いを貯めればなんとかなるシンセを語る日々

真空管やら円盤やら…新音源スケスケシンセがトレンド?

先日KORGからvolca modular、volca drumの2機種が出たと思ったら、またもや新機種登場で、界隈は騒然としております。

https://cdn.korg.com/jp/products/upload/07887ab0a1001f02a115e9c90af92da6.png

ありそうでなかった青のvolca。黒とのグラデーションで引き締まったナイスなルックスですな。

数年前にKORGから発売されたのは知ってましたが、音楽用途で買おうとは思ってなかった真空管Nutube。
まさか音源として登板することになろうとは。パネルにも青々と輝くNutubeの勇姿がスケスケに曝け出されております。

ご存知の方も多いでしょうが、これまでKORGは、真空管をこれ見よがしに搭載した楽器をいくつか発売しています。

http://www.vintagesynth.com/sites/default/files/2017-05/emx1.jpg
vintagesynth.com

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/Korg_TRITON_Extreme.jpg
commons.m.wikimedia.org/

これらの楽器では音源のアウトプットに、エフェクト的に真空管が使用されておりました。
"Valve Force"なんてフレーズも懐かしいですなあ。

ところが今回発表されたvolca nubassは、真空管オシレーターに採用しちゃった、というところがなんとも斬新です。
世にも珍しい真空管シンセサイザーであります。

実は「真空管シンセ」というフレーズに見覚えがあるな、と思ったらコレでした。

これはPC音源ですが、調べたところ、ハードでも真空管オシレーターに使用したシンセはありました。

当然気になるのはサウンドです。
見るからにアナログで、割ったら中から香ばしい匂いがプイーンと漂いそうな真空管ですから、これが音源ともなれば、随分な電子音が轟く予感がいたします。

volca nubassのオフィシャル動画では、キックとシンクさせていてわかりにくいため、単体の音はこちらで。

動画なので、圧縮やらなんやらでそのものズバリの音ではないでしょうが、意外と鼻摘まみ系な音です。
これまでのMS-20直系からラダーフィルターに変わったこともあるでしょうが、いい意味で存在感のある、端的に言えば癖のあるサウンドだなと思いました。

さて、真空管とは別に、一風変わったシンセも登場しております。

おなじみのICONさんによれば

そんなGamechanger Audioが今回お披露目した「Motor Synth」は、世界で初めて“電気機械方式”を採用したデスクトップ・シンセサイザー。光学式ディスクを小型の直流モーターで高速回転させ、ディスクに印刷された波形を赤外線フォトセンサーで読み取ることで音を生成するという、大変ユニークなシンセサイザー

だそうです。
しかも4音ポリの2レイヤー、シーケンサーとアルペジエイター搭載、CVアウトもあるということです。

なんというか、8つの円盤がクルクル回ってるだけで満腹感がハンパないのですが、実際にネット上でアップされている音を聴くと、不安定かつ不思議なサウンドです。
目を閉じて聴かないと、自分を見失いかねませんね、これは。

これらもアナログシンセとカテゴライズされるんでしょうが、これからのシンセは、アナログVSデジタルで語るものではなくなりそうです。
現場からは以上です。