sh101's blog

シンセとラジオの40数年。

iELECTRIBE for iPhoneの存在を思い出す。

この1ヶ月仕事に忙殺されていて、枕元のmonotribeをブリブリ言わせる程度の音楽活動だったアタクシですが、激務明けでiPhoneのメモリ整理を始めたところ、このアプリの存在を思い出すという。

3年前のリリース時にダウンロードして、プリセット鳴らしただけで放置していたため、本体から消滅しておりました。
当時はSYSTEM-1やらTB-3なとのハード物にハマってたので、iOSアプリはそれほど弄ってなかったんだなぁ。

「どんなアプリだったっけ?」

と、再インスコ
ひとまずまたプリセットをDJ気分で鳴らしていって「あー、こんな音だったわ」と脳内回顧録を綴っておりました。

お察しの通り、アタクシには元祖ELECTRIBEにさほど思い入れがなく、初代ハードの出た1999年頃は、専らローランドのMC-303を使っていたように思います。

TR、TB、JUPITERシリーズなど豪華なPCM音源を揃えたMC-303に比べ、当時のELECTRIBEサウンドはあまりにも貧弱に思えたものです。
同じ「グルーヴボックス」というジャンルに押し込まれていたものの、両者の性格はまるで異なっていました。

ELECTRIBEはVAシンセとしてベースやメロディ入力に特化したEA-1と、リズム音源のER-1の2種が発売されました。かつてのSUPER Drums(DDM-110)とSUPER Percussion(DDM-220)を想起するKORGらしい商品展開に「一緒にすりゃいいじゃん」と思ったのもまた事実。

ただいま思うと、MC-303はオールインワンPCMシンセの発展形であり、ノブがあったにせよ、リアルタイムでの音弄りは決して心地よいものではなく、「この808カウベルがもぉ」「あのTBサウンドだから」「当時98万円のJUPITER様の音ですし」というバイアスで使っていた気も。まあ元が取れるほど酷使しましたけれども。

それが2018年のいま、アプリに生まれ変わったELECTRIBEを鳴らしているだけで楽しくなっちゃうわけで、ホントに「音は世に連れ、世は音に連れ」だな、とタバコをくゆらせながら耽るわけです。

さて、今回のiELECTRIBE for iPhoneは、iPad専用としてリリースされたiELECTRIBE同様ER-1を見た目から出音までシミュレートしたアプリ。
そのため正確な音程でベースやメロディをシーケンスさせるのはちょいと難易度高め。

8パートのうちVAシンセは4パート。残りの4つはハット、クラッシュ、クラップのPCM音源。
各パートに4種の波形があり、WAVEボタンで切り替え可能です。クラップにはさりげなくどこかで聴いたようなスネアも入ってます。

特徴的なのは、フィルタを使わず波形選択とモジュレーションのみで音作りを行う点。
これにDECAYとLOW BOOSTが加わる程度ですが、意外にもバリエーションは豊富。PCM音源にも同じようにかけられるので、volca sampleにハマったクチの方は楽しめそうですな。

そして3年前はまったくスルーしていた(気づけなかった)のが、このFLUTTER。

SHIFTボタンを押すとACCENTに代わって出てくるんだけど、早い話がkaossilator。パッドを押す位置でフレーズやパラメータがランダムに変化する機能で、単調と思えるフレーズがウソのように楽しくなります。
下手すると、1パターン作ってFLUTTER弄るだけで数分の曲展開も可能。

ちなみにプリセットER-1から移植されたプリセットのA15「Pitch Motion」は、このFLUTTERで遊ぶと、かの坂本龍一の名作「E-3A」リミックスが簡単に作れるので、その筋が好きな方はぜひトライを。実機では再現不能ですから。

ただねー、FLUTTERを記録する機能がないのがちょいと残念なんですよ。

残念ついでにもうひとつ書いておくと、WISTやらVirtual MIDIやらに対応してるのに、ワイヤレスMIDIに未対応。
nanoKEY STudioが繋げないのはちょいと悔しい。無論USB経由のMIDIコントロールはサポートされてるけどね。

先に書いたようにmonotribe漬けだったところに、このアプリを再起動すると、やはりリアルにノブでグリグリしたくなるんで、古いパッドコントローラーに繋いでみようとケーブルを探してるとこです、うむ。