monologue買ってみた。
仕事にかまけてご無沙汰してます。
ということで、KORGの最新アナログシンセmonologueを購入しました。
昨年の秋に発表された時、正直なところピンとこなかったんですね。単なるminilogueのモノ版なのかと。
そもそもminilogueはポリシンセとして非常に出来がよく、同じ4音ポリのSYSTEM-1に比べ、長く弾いていても耳が疲れない心地よいサウンドが得られます。
V.A.のSYSTEM-1を使っているとよくわかることですが、単音でエッジの効いたサウンドが作れても、それでコードを鳴らすと時に不快に感じることがしばしば。
一方のminilogueではどうパラメーターを弄っても心地よくなってしまい、リードシンセとして使うにはやや押しが弱いという欠点もあったわけです。
だから、その単なるモノ版だとすると、あまり期待できないのかな、と早合点した次第。
ところがデモムービーのサウンドを聴くと、どうも予想と違う。気になって何度か楽器店で試奏してみた結果、こりゃ別物だなと。
そして、このシンセはminilogueの系譜ではなく、むしろ5年前に出たmonotribeの延長線上にあるシンセだ、と強く確信したわけです。
凶暴なサウンドを生み出す超高速LFOもめでたく復活。ピッチ、フィルターはもちろん、波形変化(SHAPE)にも作用し、もうとにかくブリブリビリビリなサウンドが飛び出します。
またminilogueよりコンパクトになった引き換えにパラメーターが減りました。特にEGは簡素化され、新たにTARGETが設定されました。これによりスイッチひとつでサウンドを劇的に変化できます。もはやそこに音階は必要なくなり強烈なまでにmonotribe色がさらに増してきます。
この音源部をさらに活用できるのが16ステップシーケンサー。
全てのステップがボタンとしてパネルに設置され、Volcaシリーズのように直感的な入力がしやすくなりました。
ベースフレーズに欠かせないスライド入力にも対応。またステップごとに4つまでパラメーターの変化も記録できるので、WAVESTATIONのウェーブシーケンスみたいな複雑なリズムも可能。
しかも鍵盤を押している間だけそのキーに追随したトランスポーズ再生もできちゃう多機能ぶり。もう最高です。
ちなみにフィルターを自己発振させたところ、音階が鍵盤に追随しなかったため「なんで?」と思ったら、エディットモードに"Cutoff Key Track"なるパラメーターがあるのを発見。
この他、ポルタメントやベロシティ設定もこちらにあるのでマニュアル必読。ただし本体に付属してないのでダウンロードして読みましょう。
ともあれ、これで税込み3万を切る実売価格、実に素晴らしい。
欲を言えば、あと1万高くてもいいから、ディレイもしくはmonotribeのようなリズム音源パートが欲しかったんですが…
ちなみに色はダークブルーかレッドかゴールドかで迷ってましたが、実物を見たところゴールドの質感が最高だったので即決しました。